
小笠原は世界自然遺産ですよね。実際に住むと、どんな生き物に会えますか?
この質問には、自信を持って答えられます
私は父島で5ヶ月暮らしましたが、生態系の面では、日本一だと思っています

12年で47カ所を回って、石垣島にも知床にも住みました。そのうえでの実感です
港に行けば足元をサメが回遊し、夜の浜にはウミガメが上がってくる
そしてカラスもスズメもいません
日常の中に、ここにしかない生き物がいました。
この記事でわかること📋
- 父島で日常的に見られる固有種
- カラスもスズメもいないという話
- 港の足元をサメが泳いでいる日常
- 夜の浜に上がってくるウミガメ
- 子ガメの放流会に参加した話
- 数千匹の小鰯と泳いだ話
- ⚠️ 海に入るときの注意点
カラスもスズメも、いません

まず、これが一番の驚きでした
父島にはカラスがいません。スズメもいません

カラスもスズメもいないんですか?
本土では当たり前すぎて、意識すらしない鳥
それがいない生活を5ヶ月続けて、内地に戻ったとき

思わず「おお!カラスだ」と声が出ました笑
スズメの代わりにいるのは、メジロです
街中にたくさんいて、日常の景色になっていました
父島で日常的に会える固有種

世界自然遺産に登録された理由が、暮らしていると分かります
| 生き物 | どんな存在か |
|---|---|
| アカポッポ(アカガシラカラスバト) | 小笠原諸島だけに分布する固有亜種。天然記念物 |
| オガサワラトカゲ | 小笠原の固有種。よく見かける |
| オガサワラオカモノアラガイ | 陸に住む貝の仲間 |
| カタマイマイ | 小笠原を代表する陸産貝類 |
| メジロ | 街中にたくさんいる |

アカポッポは愛称で、正式にはアカガシラカラスバトといいます
国内希少野生動植物種であり、天然記念物です

そんな鳥が、生活圏で見られるんです
森の中にいる鳥は、望遠のある一眼だから撮れました
私が使っているのはOLYMPUSのE-M5 MarkII。今から買うなら、後継のMarkIIIです👇
カツオドリやウミガメも、よく見かけました

海エリアの生き物も豊かです
カツオドリやウミガメを見かけるのは、特別なことではありませんでした

日常の中に、教科書で見た生き物がいる
これが小笠原の面白さだと思います
⚠️ 外来種の問題もあります

良い話ばかりではありません
グリーンアノールというトカゲの外来種がよくいました
これは島全体の問題になっています

固有の昆虫を食べてしまうためです

世界遺産を守るというのは、こういう戦いでもあるんだと知りました
港の足元を、大きなサメが回遊しています

これは最初、本当に驚きました
港に行くと、すぐ足元に…

大きなサメがぐるぐる泳いでいます

危なくないんですか!?

だいたいはシロワニという種類です。見た目は迫力がありますが、人を襲いません
島の人はまったく気にしていませんでした

慣れると「今日もいるな」くらいの感覚になります
夜の浜に、ウミガメが産卵に上がってきます

中心街のすぐ隣の浜での話です
夜に待っていると、ウミガメが産卵に上がってきます

産卵期には、警備の方が交代で見回りをしています。でも離れていれば見られます。
おかげでウミガメも安全に産卵できる環境が守られています
ウミガメの足跡は、キャタピラーみたいでした

この島で知った、小さな発見です
砂浜に残る足跡が…工事車両のキャタピラーそっくりなんです

言われてみれば、あの体で這うわけですもんね

朝の浜でその跡を見つけると、「昨夜も来たんだな」と分かります
※ 産卵中のウミガメには近づかない、光を当てないなど、島のルールを必ず守ってください
夜の子ガメ放流会に参加しました

夏になると、小笠原海洋センターが「夜間子ガメの放流会」を開いています
例年7月ごろから9月ごろまで。その夜に生まれた子ガメを、浜から海へ送り出します
一度に放流される数は、その日にふ化した数しだいです

目安は数十頭〜100頭前後ほどだそうです
私たちは、関係者の方のご縁で一度参加させてもらいました

どれくらいの数でしたか?

とんでもない数でした笑 小さな子ガメが次々に海へ向かっていく姿に驚きました
産卵を見守る見回りがあって、生まれた子ガメを海へ送り出す場もある

小笠原はこうやってウミガメを守っているんだと感じた瞬間でした
※ 開催日や場所、参加費は年によって変わります。小笠原海洋センターの公式サイトで最新情報を確認してください
数千匹の小鰯と泳いだ話

シュノーケリングの思い出で、指折りのものがあります
扇浦海岸での出来事です
海に入ると、恐ろしい数の小鰯が泳いでいました

冗談ではなく、数千はいる
それが固まって、群れで動いています

ディズニー作品かな?と思うような光景でした

映画で見るやつですね

その中に入って一緒に泳げます
数あるシュノーケリングの中でも、忘れられない体験になりました
海の中の写真は、GoProで撮りました
スマホでは、この群れの迫力はなかなか撮れません
今使っているのはHERO13です👇
製氷海岸|サメとウミガメに会える場所

もうひとつ、よく泳いだ場所があります
製氷海岸です
ここでは高い確率で、こんな生き物に出会えます
- ホワイトチップ(ネムリブカ)
- 大きなウミガメ

ホワイトチップも、基本的におとなしいサメです
ウミガメと並んで泳げる海は、そうそうありません
⚠️ ただし、1人で泳ぐのは危険です

ここは、はっきり書いておきます
製氷海岸には、稀にハンマーヘッドシャークも現れます
私は実際に遭遇しました
2m級が、すぐ横を抜けていきました

2m…!
前を泳いでいた彼女を見て

「あ、これは死んだかも」と、一瞬いろんなことが頭をよぎりました
幸い、何事もありませんでした。
島の人に聞いた答え

あとから、サメに詳しい島民の方に聞きました

「サメは臆病だから、よほど大きい個体じゃないと襲ってこないよ。人間、でかいからね笑」
この島では、サメはあまり恐れられていません
日常的に見る生き物だからです
それでも、単独で泳がないでください

慣れている島の人の感覚を、そのまま真似しないほうがいいです
何かあったとき、1人だと本当に助かりません
- 必ず複数人で泳ぐ
- 初めての海はツアーやガイドを利用する
- 地元の方に、その日の状況を聞く

私も今思えば、油断していました。楽しむためにこそ、安全に
イルカとクジラについて

小笠原といえば、この2つを思い浮かべる方も多いと思います
| 私の場合 | |
|---|---|
| イルカ | 浜の対岸にいたり、ドルフィンツアーで近くで見られた |
| クジラ | 時期がズレていたので見られませんでした |
クジラにはシーズンがあります
見たい方は、必ず時期を調べてから行ってください

私はここだけ心残りです。次はクジラの時期に行きたいですね
南島|3回行きました

父島の近くにある無人島です
ここは絶対に行くべき島です
私は3回行きました
- 彼女の勤め先がツアーをやっていたので、2回同乗
- 個人で1回

ここではヒロベソカタマイマイの化石に出会えます

化石ですか
すでに絶滅した固有種です
その殻が、地表で見られます

絶滅した生き物の痕跡が、そのまま足元にある。世界遺産だと実感する瞬間でした
※ 南島は上陸にルールがあります。ツアーの案内に従ってください
この島で、たくさんの「初めて」に会いました

5ヶ月を振り返って、思い出すことを並べてみます
- ウミガメの足跡がキャタピラーみたいだと知った
- ウミガメが食べられることを知った。味も知った
- たくさんの固有種に出会えた
- 中心街でも天の川が見えた
- 島で作ったコーヒーの味を知った
- サメは意外と怖くないと知った
- 三枚おろしが上手くなった
- 船の温かい見送りを知った
どれも、大切な人生の彩りになりました

生態系の深さは、沖縄をはるかに凌駕していました
最後の頃は「ん?ウミガメの匂いがする。たぶん今産卵に来てるね」とわかるほどに笑
まとめ|生き物が目的なら、小笠原です

- カラスもスズメもいない。スズメの代わりはメジロ
- アカポッポやオガサワラトカゲが日常的に見られる
- 港の足元をシロワニが回遊している
- 夜の浜にウミガメが産卵に上がる
- 夏は子ガメの放流会があり、数十〜100頭前後が海へ
- 扇浦海岸では数千匹の小鰯と泳げる
- 製氷海岸ではホワイトチップとウミガメに会える
- ただしハンマーヘッドも稀に出る。単独では泳がない
- 南島では絶滅した固有種の化石が見られる
石垣島にも知床にも住みましたが
生き物の特別さでは、小笠原が日本一だと思っています

職場はきつかったですが、心から行ってよかったと言えます
あわせて読みたい
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それでは、良い旅を。🐢


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