
上高地の山小屋で働いてみたいです。実際どんな暮らしなんですか?
私は上高地の山小屋「徳沢園(とくさわえん)」で、4月から10月末までの半年間働きました。
仕事は、キャンプ場と、手ぶらでキャンプができる「ぶらきゃん」の担当。
小屋のフロントもかけもちしていました。

日常でモルゲンロートを見て、休日は北アルプスに登る。

住み込まないとできない、ぜいたくな半年でした
結論から言うと、給料より経験に価値があるのが山小屋です。行く価値は、十分にありました
この記事でわかること📋
- 上高地・徳沢園のリゾバの基本情報
- キャンプ場と「ぶらきゃん」の仕事、1日の流れ
- 個室の寮と、冷凍食品ゼロのまかない
- 山小屋なのにお風呂に毎日入れた話
- 上高地ならではの暮らし(サル・星空・Amazon)
- シーズン後の失業保険(特例一時金)
徳沢園のリゾバ|基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 長野県松本市安曇 上高地・徳沢(標高1,550m) |
| 期間 | 4月〜10月末(約半年) |
| 職種(私の場合) | キャンプ場・ぶらきゃん担当、小屋のフロント |
| 雇用 | 直接雇用(日給制) |
| 寮 | 3畳ほどの個室 |
| 食事 | まかないつき |
| お風呂 | 大浴場に毎日入れる |
※ 条件は年によって変わります。応募のときに必ず確認してください
給料は、正直に言うと高くない
山小屋は直接雇用で、日給制のところが多いです。時給に直すと、ほかのリゾバより、かなり低くなります笑

それでも行く価値があるのが、山小屋の経験。お金では買えない半年でした
仕事|キャンプ場と「ぶらきゃん」の担当

徳沢園には、テントや道具を借りて、手ぶらでキャンプができる「ぶらきゃん」があります。
私は、そのはじめての年の担当でした。

はじめの年なので、マニュアルもありません。大変で、楽しい日々でした
ぶらきゃんの仕事
- 道具の準備と片づけ
- テントの清掃。晴れた日は天日干し
- お食事の準備
- ライブラリーの管理
山のコンシェルジュとして


お客さんに、山のことを案内するのも大事な仕事でした。
キャンプ場から見える山の名前や、草花の名前を勉強して、
- この花は何月に咲いて、今はどのあたりで見られるか
- どこで良い写真が撮れるか
- 明日登るなら、どのルートがいいか
- どの山がおすすめか
お客さんの体力や好みを、話の中から感じとって、おすすめする。そんなコンシェルジュのような事もやっていました

山や自然が好きな人には、勉強したことがそのまま仕事になる職場です
1日の流れ(フロントもかけもち)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 6:00〜 | 暖炉に火をつける、開店準備、キャンプ場の安全確認、朝食の準備 |
| チェックアウト後 | テントの清掃、お出迎えの準備、フロントまわりの清掃、売店の品出し |
| 〜12:00ごろ | 午前の仕事はここまで |
| 14:00〜 | チェックイン、キャンプ場の案内、ぶらきゃんの対応、売店の品出し |
| 夕方〜夜 | 夕食の対応、暖炉に火を入れる、消灯前のキャンプ場の安全確認 |
| 〜20:30頃 | 消灯、従業員夕食 |

山小屋の仕事は、本当に幅が広いです。なんでもやります
寮|3畳の個室と、目の前のキャンプ場

寮は3畳ほど。
でも、山小屋ではめずらしい個室でした。
共用スペースもあります。そして何より、目の前にはきれいなキャンプ場。

休憩時間や休日は、キャンプ場でヨガや瞑想をしたり、植物図鑑とカメラを持って散策したり。
住み込まないとできない時間でした🌱
写真が好きで、その年の徳沢園のInstagramには、私が撮った写真を良く使って頂いてました
まかない|手作りで、冷凍食品ゼロ

まかないが最高でした。
全部が手作りで、冷凍食品はゼロ。
食材のほとんどが、地元や女将さんの畑のものです。味はもちろん、量もとても多いです

女性が多い職場だったので、みんなが分けてくれて、モリモリ食べていました笑
食べても食べても、7kgやせた

住んでみてわかったのですが、標高の高い場所にいると、エネルギーの消費が激しいらしい
下界では信じられないくらい食べていたのに、山を下りるころには7kg痩せていました。

もともと細マッチョだったのに、さらに絞れました笑
裏側を知っているからこそ、言えます。本当に一から作っている、
心からおすすめできる山小屋です。
上高地ならではの暮らし
山小屋なのに、お風呂に毎日入れた

山小屋のお風呂は、週に何回か。そんなイメージがありますよね。
でも徳沢園は、水が豊富な土地。なんと大浴場に毎日入れました。

これは本当に最高でした
意外と便利。Amazonも届く

上高地は、マイカーが入れない場所。
ただ、徳沢園付近までは許可された車両が通れるので、荷物が届きます。
なんとAmazonも使えました。翌日とはいきませんが、たいていのものは頼めます。

バスターミナルからスタッフが運んでくれるので、重すぎるものは無しで笑
それでも日用品が頼めるのは有り難い
北アルプスの奥の山小屋は、ヘリコプターで荷物を運んでいます。
サルを追いかけるのも、日常

上高地には、サルがよく出ます。
女将さんの「行け!サルを追い払え!」の声で、キャンプ場担当の私が走って追いかける。

これが日常の風景でした、猿には追いつけませんて笑
毎日のモルゲンロートと、星空

朝日で山が赤く染まるモルゲンロートを、時期によっては毎日のように見られます。
夜は、最高にきれいな星空。こんな景色が、毎日の暮らしの中にありました。

星空の撮影は魚眼レンズがオススメ↑
休日|キャンプ場でのんびり、または北アルプスへ

休日は、キャンプ場でのんびりするか、山に登るか。
徳沢園からは、槍ヶ岳・奥穂高岳・涸沢カールなど、日帰りで行ける山がたくさん。半年では足りないくらいでした。

人気の涸沢カールは、ここに住んでいると庭くらいの感覚。10回は行きました笑
上高地の休日と、登った山の話はこちら👇

一緒に働いた人たち

20〜30代が多く、みんな穏やかな人。

山を愛する人ばかりで、趣味も合う。今でも連絡を取りあう友人がいます
大変だったこと
- 新しいサービスのはじめての年だったので、すべてが手さぐり
- 女性が多い職場なので、男性としては気をつかう場面も(私は外の担当だったので、気は楽でした)
- 給料はボチボチ
それ以外は、思ったより便利で、お風呂にも入れて、登りたい山もたくさん登れました。
シーズン後は、失業保険の特例一時金も

4月〜10月末のような半年の季節労働のあとは、ハローワークで申請すると、特例一時金がもらえることがあります。
私の場合は、1ヶ月の待機期間のあと、40日分の給付を受けました。
※ 受け取れるかどうかや日数は、働いた期間や条件によって変わります。くわしくはハローワークで確認してください

向いている人・向いていない人

| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 山や自然、登山が好き | とにかく稼ぎたい |
| 仕事の幅が広くても楽しめる | 決まった仕事だけをしたい |
| お客さんと話すのが好き | 街の便利さがないと不安 |
| 写真や植物が好き | 虫や野生動物が苦手 |
まとめ|給料より、経験の半年

- 徳沢園で、キャンプ場とぶらきゃんの担当
- 山のコンシェルジュとして、山や花を案内
- 3畳の個室。目の前はキャンプ場
- まかないは手作りで冷凍食品ゼロ。それでも7kgやせた
- お風呂に毎日入れて、Amazonも届く
- 休日は北アルプスへ

お金では買えない半年でした。山が好きな人には、心からおすすめします
それでは、良い旅を。⛰️


コメント